高齢者や障がい者に対しても多様なサービスを提供し、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう支援。また、環境に配慮した住宅改修への税制優遇や、UIJターン(※)促進のための移住支援策など、住みやすいまちづくりを進めています。
※「UIJターン」とは、「Uターン」「Iターン」「Jターン」をまとめた総称。「Uターン」とは、出身地を離れて別の場所へ移り住んでから、再び出身地に戻ってくることを指します。一方、「Iターン」は、生まれ故郷とは別の地域へ移住することを意味し、「Jターン」は、地方出身者が都会へ就職したあと、地方に移住・転職することを指します。
子育て・教育支援
妊娠・出産の支援・助成
岡崎市では、妊娠中から子育て期まで、様々な支援制度が整っています。
「出産・子育て応援金給付事業」では妊娠届出時の面談と申請書等を提出した妊婦の方に「プレママ応援金(出産応援給付金)」を支給。出生した子どもの養育者には「ベビーケア応援金(子育て応援給付金)」を支給し、子育て期の経済的な負担を軽減し安心して子育てに取り組めるよう支援しています。
「伴走型相談支援事業」では、妊娠期から出産、子育て期までの方に対し、助産師や保健師などの専門職員が、妊娠中の不安や出産後の育児に関する疑問など、それぞれの段階に合わせた相談に対応。電話やオンラインでの相談も受け付けているため、時間や場所にとらわれず、必要な時に相談できる体制が整っています。
その他、妊娠中や出産後間もない時期に、ホームヘルパー等を派遣して家事や育児をサポートする「産前産後ホームヘルプサービス」や、生後4ヵ月までの赤ちゃんのいる家庭に訪問し、子育て支援情報を提供する「こんにちは赤ちゃん事業」を設置。
これらの充実した支援制度により岡崎市では、安心して妊娠・出産、そして子育てに取り組むことができる環境が整っています。
- 妊婦に「プレママ応援金(出産応援給付金)」を支給
- 出生した子どもの養育者に「ベビーケア応援金(子育て応援給付金)」を支給
- 妊産婦に対し、助産師や保健師等の専門職員による妊娠期から子育てに関する相談を、電話やオンライン等で随時受け付け(伴走型相談支援事業)
- 妊娠中、及び出産後にホームヘルパー等を派遣して家事や育児をサポートする「産前産後ホームヘルプサービス」の提供
- 生後4ヵ月までの赤ちゃんのいる家庭に訪問し、子育て支援情報を提供する「こんにちは赤ちゃん事業」を設置
子育ての支援・助成
岡崎市では、子育てを支援するために様々な制度が整備されています。
高校生年代までの子どもを養育する家庭には、「児童手当」を支給。子育てにかかる経済的負担を軽減し、子どもの成長を支え
ます。
保護者の急な仕事や病気など、一時的に家庭での保育が困難になった場合に子どもを預けることができる「一時預かり保育事業」を提供。保護者の負担を軽減する手助けになっています。
「子育て短期支援事業」では、家庭での養育が一時的に困難になった場合に、18歳未満の子どもを保護し、児童養護施設等へ預けることができる環境を提供。
地域で支え合いを促進する「ファミリー・サポート・センター事業」では、子育ての援助を必要する方とその援助を行いたい方をマッチングし、地域住民同士が協力し合いながら子育てをサポートします。
また、「子育て家庭優待事業」では、18歳未満の子どもがいる家庭や妊娠中の方に「はぐみんカード」を交付。協賛店舗等で様々なサービスが受けられます。
これらの制度により岡崎市は、多様な家庭のニーズに応え、地域全体で子育て支援に取り組んでいるのです。
- 高校生年代までの児童を養育している保護者に「児童手当」を支給
- 一時的に子どもを預けることができる「一時預かり保育事業」の提供
- 家庭での養育が一時的に困難になった場合、児童を保護する「子育て短期支援事業」を設置
- 子育ての援助を必要とする方とその援助を行いたい方が助け合う「ファミリー・サポート・センター事業」を設置
- 協賛店舗等で様々なサービスが受けられる「はぐみんカード」の交付(子育て家庭優待事業)
教育に関する支援・助成
岡崎市では、経済的な理由で教育の機会が制限されないよう、様々な支援制度が設けられています。
私立高等学校に通う生徒の保護者等に対して「岡崎市私立高等学校等授業料補助金」を支給し、授業料の負担を軽減。同様に、愛知県内の私立学校に通う生徒を対象とした「愛知県私立高等学校等授業料軽減補助金」についても利用できるため、より多くの生徒が私立学校に進学しやすくなっています。
経済的な理由で進学が難しい学生には、「奨学金制度」により、奨学資金を貸し付け。多くの学生が高等教育を受ける機会を得ることができます。
生活が苦しい家庭の児童・生徒に対しては、「就学援助制度」が設けられており、学用品費や学校給食費など、学校生活に必要な費用の一部が援助され、安心して学校に通うことができるようサポート。特別支援学級に在籍する児童・生徒には「特別支援教育就学奨励費」も設けられており、教育にかかる費用の一部を支給しています。
これらの制度を通じて岡崎市は、すべての市民が平等に教育を受ける機会を確保し、地域全体の教育水準向上に努めているのです。
- 私立高等学校に通う生徒の保護者に「岡崎市私立高等学校等授業料補助金」を支給
- 愛知県内の私立学校に通う生徒を対象に「愛知県私立高等学校等授業料軽減補助金」を支給
- 経済的な理由により進学が困難な学生に対して、奨学資金を貸し付け(奨学金制度)
- 経済的に困窮している家庭の児童・生徒に対して学用品や学校給食費などを援助する「就学援助制度」の設置
- 特別支援学級に在籍する児童・生徒を対象に「特別支援教育就学奨励費」を支給
医療費の助成
岡崎市では、子育て世帯の医療費の経済的負担を軽減するため、多様な助成制度を提供しています。
「子ども医療費助成制度」では、中学校卒業までの子どもに対し医療費を助成。18歳到達年度末までの子どもに対しては、入院にかかる保険診療の自己負担分を助成し、医療費の負担を軽減するとともに、安心して医療を受けられる環境を整えています。
病気の子どもを持つ働く保護者の負担を軽減するため、「病児・病後児保育事業」を実施。病気の子どもや回復期の子どもを医療機関が一時的に預かるサービスを提供し、保護者が安心して仕事のできる体制を整備しています。
障害者手帳の交付の対象とならない、18歳以下の軽・中等度難聴児に対しては「軽・中等度難聴児補聴器購入費等助成」を用意。
補聴器の購入費を助成し、不自由のない生活を送れるよう支援しています。
このように岡崎市では、子育て世帯が安心して子どもたちの医療を受けられるよう、経済的なサポートを行っているのです。
- 中学校卒業までの子どもに対し医療費を助成
- 18歳到達年度末までの子どもに対して、入院にかかる保険診療の自己負担分を助成
- 就労する保護者のために、病気の子どもを一時的に保育する「病児・病後児保育事業」を設置
- 軽・中等度難聴児に対し「補聴器購入費」を助成
ひとり親家庭への支援・助成
岡崎市では、ひとり親世帯が抱える経済的な負担を軽減し、子どもたちの健やかな成長を支援するため、様々な支援制度を設けています。
両親が離婚、または死別した児童を養育するひとり親家庭の保護者に対し、「岡崎市遺児手当」を支給。「児童扶養手当」も支給されます。
「母子家庭等医療費助成」においては、医療費の自己負担分を全額助成。
このように岡崎市では、ひとり親世帯が安心して子育てに専念できるよう、経済的な支援を提供することを目的としています。
- 両親が離婚、または死別した児童を養育するひとり親家庭の保護者に対し、「岡崎市遺児手当」を支給
- 18歳までの児童を養育しているひとり親家庭の保護者に「児童扶養手当」を支給
- 「母子家庭等医療費助成」において、医療費の自己負担分を全額助成
生活支援
生活困窮者への自立支援
岡崎市では、生活に困窮している方を、様々な角度から支援する制度が整備されています。
離職や廃業、休業等で経済的に困窮し、住居を失ってしまった方や失う恐れのある方に対し、一定期間住宅の家賃を支援する「住居確保給付金事業」を提供。生活の土台となる住居を確保したうえで、就職に向けた支援を行います。
「生活困窮相談」では、専門の相談員がひとりひとりの状況に合わせて、具体的な支援計画を作成し、生活の立て直しをサポート。仕事に就きたいと考えている方に対しては、「就労支援制度」を通じて、職業訓練や就職活動に関する様々な支援を提供しています。
さらに、自然災害によって生活が困難になった方に対しては、「岡崎市被災者生活再建支援金」が支給され、生活の再建を支援。
これらの取り組みを通じて岡崎市は、市民の生活の安定と自立を促進し、住みやすいまちづくりを目指しています。
- 離職や廃業、休業等で経済的に困窮し、住居を喪失した方や喪失する恐れのある方に、「住居確保給付金事業」を実施
- 生活困窮者の具体的な支援計画を作成し生活の立て直しをサポートする「生活困窮相談」を設置
- 就労に向けた職業訓練や就職活動を支援する「就労支援制度」を提供
- 自然災害の被災者に対し、生活再建のため「岡崎市被災者生活再建支援金」を支給
医療費の助成
岡崎市では、障がいのある方が安心して暮らせるよう、包括的な医療費助成制度を導入しています。
「障がい者医療費助成制度」では、障がいのある方に対し、医療費の自己負担分を全額助成することで、必要な医療サービスを気軽に利用できる環境を整備。
精神障害者保健福祉手帳等をお持ちで、自立支援医療(精神通院)の認定を受けている方には、「精神障がい者医療費助成制度」により、保険診療による医療費の自己負担分を助成します。
「後期高齢者福祉医療費の助成制度」では、一定の障がいのある後期高齢者を対象に、保険診療による医療費の自己負担分を全額助成。安心して治療を受けられるように支援しています。
これらの制度により岡崎市は、年齢や障がいの種類にかかわらず、障がいのある方の健康状態の維持と改善を図り、より豊かな生活を送れるよう支援しているのです。
- 障がいのある方の医療費の自己負担分を全額助成(障がい者医療費助成制度)
- 精神障害者保健福祉手帳等をお持ちで、自立支援医療(精神通院)の認定を受けている方に対して医療費を助成(精神障がい者医療費助成制度)
- 一定の障がいのある後期高齢者の方に、保険診療による医療費の自己負担分を全額助成(後期高齢者福祉医療費の助成制度)
高齢・介護に関する支援・助成
岡崎市では、高齢者や障がいのある方の生活を支える多様な制度が整備されています。
高齢者の方に対しては、緊急時に備え「高齢者見守り支援事業」を設置。ひとり暮らしの高齢者には「緊急通報システム」の無料設置や貸与をしています。認知症の方を介護する家庭には、「認知症高齢者等見守りネットワーク事業」を設置し、徘徊した認知症の高齢者を家族が捜索できるよう、「認知症高齢者等位置情報検索サービス導入費等補助金」を支給。位置情報検索サービスの導入費用を一部負担することで事故の未然防止に努めています。
日常生活のサポートとしては、布団乾燥等や寝具の貸与を無料で提供。「訪問理美容サービス助成券」を配布し、利用者が理美容院に行く機会を増やすことで、身だしなみを整えることを支援しています。
車いすを必要とする方が外出の機会を増やせるよう、「福祉車両のカーシェアリング」や「岡崎市障がい者タクシー利用助成券(タクシー券)」を配布。
地域社会とのつながりを深めることを促進しています。
その他にも要介護・要支援の認定を受けている方に対して、住宅のバリアフリー化を支援する「住宅改修費支給・助成制度」を提供。高齢者のみの世帯については家具の転倒防止のための「家具転倒防止金具の取付」も助成し、住環境の改善を図る取り組みを積極的に行っています。
これらの取り組みを通じて岡崎市は、高齢者や障がいのある方が住み慣れた地域で自立した生活を送ることができ、その尊厳が保たれるよう積極的に支援を行っているのです。
- 民間事業者が高齢者の方に見守りを行い、孤立死や虐待を防止する「高齢者見守り支援事業」を設置
- ひとり暮らし高齢者に「緊急通報システム」を無料で設置・貸与
- 認知症高齢者の方を見守り捜索する「認知症高齢者等見守りネットワーク事業」を設置
- 認知症高齢者が徘徊した場合に捜索できる位置情報検索サービスの導入費「認知症高齢者等位置情報検索サービス導入費補助金」として家族の方に支給
- 高齢者の方に布団乾燥等や寝具の貸与を無料で提供
- 指定の理容店・美容店で使用できる「訪問理美容サービス助成券」の配布
- 車いす利用者向けの福祉車両を提供する「福祉車両のカーシェアリング」を設置
- 「岡崎市障がい者タクシー利用助成券(タクシー券)」を配布
- 要介護・要支援の認定を受けている方に対して、住宅のバリアフリー化を支援する「住宅改修費支給・助成制度」を提供
- 高齢者のみの世帯に家具の転倒防止のための「家具転倒防止金具の取付」を助成
- 自宅で介護を受けている方に「家族介護用品購入助成券(おむつ券)」を支給
- 在宅で寝たきりの高齢者に「在宅ねたきり高齢者等見舞金」を支給
- 障がいのある方が所有する自動車を自らが運転する目的で改造した場合、「身体障がい者用自動車改造費」を補助
住宅に関する支援・助成
岡崎市では、より快適で安全な住まいづくりを支援するため、様々な税制優遇措置が用意されています。
「認定長期優良住宅に対する固定資産税減額制度」により、令和8年3月31日までに新築された長期優良住宅に対して、条件付きで固定資産税を一定期間減額。また、住宅の耐震性を高めるための耐震改修や、高齢者や障がい者も安心して暮らせるようにバリアフリー化を図る改修、及び省エネ性能を高める改修を行った場合についても、それぞれ条件付きで固定資産税が一定期間減額されます。
さらに、一定の条件を満たす住宅や住宅用土地を取得された方に対しても、不動産取得税の軽減が適用されるなど、岡崎市では市民の住生活の質の向上と、環境に配慮した持続可能な住宅の普及を後押ししているのです。
- 認定を受けた長期優良住宅を新築した場合に、所有者の固定資産税を一定期間減額(認定長期優良住宅に対する固定資産税減額制度)
- 住宅の耐震改修を行った場合に、固定資産税を一定期間減額
- 一定の要件を満たすバリアフリー等の改修工事を行った住宅に固定資産税を一定期間減額
- 高齢者や障がい者向けにバリアフリー等の改修を行った場合に費用の一部を助成
- 省エネ性能を高める改修を行った場合、固定資産税を減額
- 住宅などの不動産を取得した方に対し、不動産取得税を軽減
岡崎市は、市民一人ひとりの暮らしを多角的に支える、充実した支援制度を展開しています。
妊娠から出産、そして子育てと、ライフステージの変化に合わせて切れ目のないサポートを提供。子育て世代にとって非常に魅力的な環境が整備されています。
また、子育て世代だけでなく、ひとり親世帯や生活困窮者に対する自立支援、高齢者や障がいのある方へのきめ細やかな生活サービスも充実。環境に配慮した住宅改修に対する税制優遇や、UIJターンを促進する移住支援策など、持続可能なまちづくりにも積極的に取り組んでいます。
これらの総合的な支援制度により岡崎市は、子どもから高齢者まで、すべての世代が安心して暮らせる、魅力あふれる街として発展を続けています。